短縮URLサービスとは、長くて扱いにくいリンクを、SNSやメールでも共有しやすい短いURLへ変換できるツールのことです。文字数を節約できるだけでなく、リンク管理を整理したり、クリック数などのアクセスデータを取得したりと、ビジネス利用でも役立つ機能を備えたサービスも増えています。

しかし、短縮URLは元のリンク先が見えないため、フィッシングやスパムに悪用されるリスクがあるほか、サービス選びを誤ると「リンクが突然使えなくなる」「広告ページに飛ばされる」などのトラブルにつながることもあります。

そのため、安全性と使いやすさを両立したサービスを選ぶことが重要です。この記事では、無料で利用でき、かつ一定の安全性が担保されているおすすめの短縮URLサービスを厳選してご紹介します。

無料で安全に使えるおすすめのURL短縮サービス【2025年版】

無料で使える短縮URLサービスは数多くありますが、その中には広告だらけのものや、運営実態が不明で突然サービス終了するもの、スパムに悪用されやすいものも含まれています。

ここでは「無料で使える」「安全性や継続性が担保されている」「実際に利用価値がある」という3つの基準を満たすサービスを厳選しました。

具体的には、

  1. 運営の信頼性
  2. ドメインやセキュリティの安全性
  3. 運営歴や継続性
  4. 広告の有無
  5. 日本語ユーザーとの相性
  6. 短縮URLとしての機能性

これらを総合的に評価し、安心して利用できる8つのサービスを紹介しています。個人利用からビジネス導線まで幅広く使えるラインナップなので、目的に合った短縮URLサービスをお探しの方は参考にしてみてください。

会員登録カスタムURLQRコードアクセス解析有料プラン
OURL不要設定可ありあり日本なし
X.gd不要設定可ありあり日本なし
00Min不要設定可ありあり(アカウト登録可)日本商用プランあり
Bitly必要設定可ありあり海外あり
Short.io必要設定可(独自ドメイン対応)ありあり海外あり
TinyURL不要設定可(簡易カスタム)ありあり海外あり
T.LY不要設定可(アカウト登録で可)ありあり海外あり
Is.gd不要設定可あり海外なし

OURL

OURLのスクリーンショット

OURLは、長いURLをシンプルで扱いやすい短縮URLに変換できる国産サービスです。.jpドメインを採用し、登録不要・完全無料・有効期限なしで利用できるのが特徴です。広告表示や余計なポップアップが一切ないため、個人利用はもちろん、ビジネス用途でもリンク先の印象を損ねずに使えます。

ourl.jp/以下の5〜7文字を任意の英数字で指定できるカスタムURL機能や、ワンクリックでのQRコード生成にも対応しており、日本語UIで直感的に操作できる点もメリットです。

ブックマークレットも提供されているため、ブックマークバーからワンクリックで短縮URLを作成できます。

OURLで短縮URLを作成する

短縮URLサンプル

https://ourl.jp/xxxxx

メリット

  • 登録なしで即利用できる
  • 有効期限なし
  • カスタムURLが設定できる
  • QRコードもワンクリック生成
  • .jpドメインで信頼性が高い

デメリット

  • アクセス解析ができない
  • 比較的新しいサービス

OURLで短縮URLを作成する

X.gd

X.gdのスクリーンショット

X.gdは、長いURLを世界で最も短い「x.gd/〜」形式のリンクに変換できる国産の短縮URLサービスです。登録不要で今すぐ使える手軽さに加え、クリック数やアクセス日時、リファラーなどを確認できる解析機能も備えているため、キャンペーンやSNS投稿の効果測定にも活用できます。

外部アプリや自作ツールから呼び出せるAPIも提供されており、GASやワークフローツールと組み合わせて一括短縮や自動化を行うケースも増えています。日本語の説明が整っているため、技術者以外にも導入しやすいサービスです。

短縮URLサンプル

https://x.gd/xxxxxx

メリット

  • 国産で利用者が多く安心感がある
  • 登録不要で手軽に使える
  • クリック解析が標準搭載
  • APIが使えるため自動化に強い

デメリット

  • サイト内に広告表示が多め

X.gdのサイトはこちら

00Min(ゼロミン)

00minのスクリーンショット

00Min(ゼロミン)は、日本企業の株式会社プライミンズが運営する短縮URL+アクセス解析サービスです。「00m.in/xxxxx」という固定ドメインで、任意の文字列を使った短縮URLを無料で発行できます。

短縮URLごとの紹介ページでは、発行日時や元のURLが表示されるため、受け手側はリンク先を確認してから遷移できる設計になっており、フィッシング対策の観点でも安心感があります。

日本語UIとFAQが整備されているほか、有料プランでは独自ドメイン対応や詳細なアクセス分析も利用できるため、安全性と機能を両立したいユーザーに適したサービスです。

短縮URLサンプル

https://00m.in/xxxxx

メリット

  • クッションページで元URLを確認できる
  • カスタムURLが設定できる
  • 日本語で利用できる
  • 有料プランでは独自ドメインや商用機能も利用可能

デメリット

  • API対応はなし
  • クッションページがあるためワンクッション増える

00m.inのサイトはこちら

Bitly(ビットリー)

bitlyのスクリーンショット

Bitlyは、世界最大級の利用者を持つ短縮URLサービスで、多くの企業やメディアが公式に採用していることからも信頼性の高さがうかがえます。

リンク短縮だけでなく、クリック数や流入元、地域などの詳細な分析が可能で、マーケティング施策のトラッキングに広く利用されています。

無料プランでは作成できるリンク数や機能に制限はあるものの、2要素認証やSOC2準拠、独自のThreat Detection Serviceによるリンク審査など、セキュリティ面の取り組みは業界トップクラスです。ただし無料では遷移ページに広告が表示される点は注意が必要です。

短縮URLサンプル

http://bit.ly/xxxxx

メリット

  • 世界最大手で信頼性や継続性が最高レベル
  • 解析機能が業界トップクラスで非常に詳細
  • セキュリティ対策が圧倒的に強い
  • API連携が豊富で企業利用に向く
  • カスタムURLや独自ドメインも高性能

デメリット

  • 無料プランもログインが必要
  • 無料プランは制限が多い
  • 本格利用は有料契約がほぼ必須
  • 日本語UIではない

Bitlyのサイトはこちら

Short.io

Short.ioのスクリーンショット

Short.ioは、カスタムドメインでブランド化した短縮URLを運用したいユーザーに適したサービスです。無料プランでも最大5つの独自ドメインと1,000件までのブランディッドリンクを扱え、月5万クリックまでトラッキング可能と、個人〜小規模ビジネスには十分なスペックを備えています。

クリック解析やQRコード生成、APIによる自動化なども利用できるため、メールマーケティングや広告運用で細かくデータを見たい人に向いています。英語UIが中心ですが、機能面を重視するユーザーには有力候補となるサービスです。

短縮URLサンプル

https://short.io/xxxxx

メリット

  • 無料で独自ドメインが使える希少なサービス
  • 解析機能やAPI、QRコードなどフル装備
  • カスタムURL対応
  • ビジネス利用やチーム利用に向く

デメリット

  • 無料プランも登録が必要
  • 日本語UIではない
  • 初心者にはやや設定が複雑

Short.ioのサイトはこちら

TinyURL

TinyURLは、2000年代初頭から提供されている老舗の短縮URLサービスで、長い歴史と知名度の高さが特徴です。シンプルな画面で誰でもすぐに短縮リンクを作成できるほか、アカウント登録を行えばリンク管理やクリック数の集計、カスタムエイリアスの設定なども行えます。

近年はブランドドメイン対応や簡易的なアナリティクス機能も提供しており、SNSやブログ、メールマガジンなどで長年使われ続けている実績があります。一方で、UIや機能はややクラシック寄りなので、「とにかく手軽に短縮したい」「歴史のあるサービスが良い」というユーザーに向いた選択肢と言えます。

短縮URLサンプル

https://tinyurl.com/xxxxx

メリット

  • 20年以上運営されている超老舗
  • 登録なしですぐ使える
  • カスタムURLは簡易的に設定可能
  • 広告が少なくシンプル

デメリット

  • 解析は簡易的で詳細データは不十分
  • APIはあるが制限多め
  • ドメインの安全性はそこそこ

TinyURLのサイトはこちら

T.LY

T.LYのスクリーンショット

T.LYは、比較的新しいながらも急速に利用者を増やしているURL短縮サービスで、「短くてきれいなURL」とモダンなUIが特徴です。無料プランでは基本的な短縮とリンク管理を、上位プランでは高度な解析やカスタムドメイン、トラッカブルQRコード、スマートURLなどを利用できる構成になっています。

軽快な動作とわかりやすい管理画面で、個人のSNS運用から小規模ビジネスまで幅広く活用可能です。一方、BitlyやTinyURLと比べると運営年数はまだ浅いため、「新しめのサービスでも問題ない」という方に向いています。

短縮URLサンプル

https://t.ly/xxxxxx

メリット

  • 動作が軽く高速で使いやすい
  • カスタムURL対応(アカウント登録が必要)
  • QRコード機能も充実
  • APIも強く技術者にも人気

デメリット

  • 運営歴が浅く継続性にやや不安
  • 無料プランは解析や機能が制限あり
  • 日本語UIなし

T.LYのサイトはこちら

Is.gd

is.gdのスクリーンショット

Is.gdは、非常に短い「is.gd/xxxx」という形式のリンクを生成できる軽量なURL短縮サービスです。シンプルなトップページから、登録不要で即座に短縮URLを発行できるのが特徴で、カスタムエイリアスやQRコード生成(2025年11月現在エラーが多い)にも対応しています。

オプション設定で「プレビューモード」を有効にすると、短縮URLアクセス時にまず中間ページで元URLを表示してから遷移させることもでき、フィッシング対策として一定の安心感があります。

長年運営されている老舗ですが、個人運営に近い小規模サービスである点や、スパムに悪用された歴史がある点も踏まえて、個人や一時的な用途に向いたサービスと言えます。

短縮URLサンプル

https://is.gd/xxxxxx

メリット

  • 超シンプルで最速クラスで短縮ができる
  • カスタムURL設定可能
  • QRコード生成にも対応※
  • 広告なしで利用できる
  • プレビューページがありフィッシング対策にも使える

デメリット

  • 古いサービスでアップデートが少ない
  • スパム目的で悪用された歴史がある
  • ビジネス利用には不向き

※QRコードが生成されないエラーを確認

Is.gdのサイトはこちら

短縮URLサービスを利用するメリット

短縮URLサービスを利用するメリットについて解説します。

リンクが短くなりSNSやメールで使いやすくなる

短縮URLを使う最大のメリットは、長すぎるリンクをコンパクトにまとめられる点です。特にX(旧Twitter)やInstagram、LINEなど、スペースが限られているSNSではリンクが短いほど投稿がスッキリ見えます。

また、メールでもURLが折り返されて崩れる問題を防げるため、ビジネス用途でも扱いやすくなります。短縮URLは、どのデバイスでも読みやすい形に整えてくれるため、リンク共有のストレスを大きく減らしてくれます。

見た目がスッキリしてクリック率向上が期待できる

長く複雑なURLは、受け手からすると何が書いてあるのか分かりづらく、クリックされにくい場合があります。短縮URLに変換することで、投稿や資料、プロフィール欄などの見た目が整い、興味を持ってもらいやすくなることから、クリック率が向上するケースもあります。

リンクの見た目が整うことはSNS運用や商品ページへの導線づくりにおいても重要な要素で、短縮URLは手軽にその効果を得られる手段です。

カスタムURLで覚えやすいリンクを作れる

一部の短縮URLサービスでは、任意の文字列を設定できる「カスタムURL」に対応しています。例えば、ourl.jp/guide123のように、自分で決めた短い英数字を使うことで、覚えやすくブランドの一貫性を持たせたリンクを作ることができます。

SNSプロフィールや名刺、チラシなどに掲載する場合にも有効で、ユーザーが入力しやすく、信頼性の高い導線として活用できます。

解析機能でクリック数を把握できる

BitlyやX.gd、Short.ioなど、解析機能を提供する短縮サービスでは、短縮URLが何回クリックされたか、どのページからアクセスされたかなどのデータを取得できます。

キャンペーンの効果測定やSNS投稿の反応を確認したい場合、こうしたアナリティクスは非常に役立ちます。複数のリンクを比較したり、流入の傾向を見たりすることで、マーケティング施策の改善にもつなげることができます。

URLの誤コピーや切れを防げる

長いURLはコピーする際に途中で途切れたり、改行によってリンクがうまく動作しないことがあります。短縮URLに変換すれば、リンクが短く1行で収まるため、コピーや貼り付け時のトラブルを大幅に減らせます。

特にメールやチャット、Word、PDFなどの環境ではURLが乱れやすいため、短縮URLを使うことで送信側も受信側も扱いやすくなります。

短縮URLを利用するときの注意点

短縮URLは便利なサービスですが、利用時には注意すべき点もあります。以下でも短縮URLの注意点について解説します。

受け取り側は元URLが見えないため警戒される場合がある

短縮URLはリンク先が見えないため、ユーザーが警戒するケースがあります。特にフィッシング詐欺やスパムに短縮URLが悪用されることも多く、心当たりのない相手から送られた短縮URLはクリックを避ける人も少なくありません。

受け取り側の不安を軽減したい場合は、信頼できる文脈で共有するか、元URLを確認できるクッションページ付きの短縮サービスを活用することが重要です。

利用している短縮サービスが終了するとリンクが無効になる

短縮URLは、そのサービスの運営が続いている限り有効ですが、サービス終了と同時にリンクが無効になるリスクがあります。過去にも複数の海外短縮URLサービスが終了し、リンクが使えなくなった例があります。

  • プロフィールリンク
  • 名刺やチラシ
  • Web広告
  • LP(ランディングページ)

など長期運用が前提の導線では、運営実績のある信頼性の高い短縮サービスを選ぶことが重要です。

【関連ページ】短縮URLのデメリットは?利用時の注意点を解説

無料サービスは解析や機能に制限がある場合がある

短縮URLサービスの中には無料で使えるものが多いものの、無料プランではクリック解析やカスタムURLに制限がある場合があります。

BitlyやShort.ioは有料プランで実力を発揮するタイプで、無料だとリンク数の上限などが設けられていることがあります。用途に合わせて、無料版で十分か、有料プランが必要かを事前に確認しておくとトラブルを防げます。

まとめ

短縮URLサービスは、SNSやメールでリンクを共有しやすくするだけでなく、見た目の改善やクリックデータの取得など、日常利用からビジネス運用まで幅広い場面で役立つ便利なツールです。ただし、元のURLが見えないことによる安全性の不安や、サービス終了によってリンクが無効になるリスクなど、注意すべきポイントもあります。

この記事では、安全性・機能性・継続性を考慮し、無料で安心して使える短縮URLサービスを8つ厳選して紹介しました。国産で使いやすいOURLやX.gd、00Min をはじめ、解析機能やカスタムURLに強いBitly、Short.io、老舗のTinyURLやIs.gdなど、それぞれのサービスには異なる特徴があります。

用途によって最適な選択肢は変わりますが、「安全に使いたい」「無料で十分な機能を求めたい」という方は、まずは信頼性の高い国産サービスや長年運営されている実績のあるサービスを選ぶのがおすすめです。本記事を参考に利用シーンに合った短縮URLサービスを見つけてみてください。