短縮URLのデメリットは、受け取る側がリンク先を確認できないために安全性のリスクが生じる点と、利用している短縮サービスが終了した際にURLが無効になる可能性がある点です。
ここでは、こうした短縮URLのデメリットをわかりやすく解説し、利用時に注意すべきポイントを整理します。
短縮URLのデメリットは?
短縮URLは、基本的に短縮URLを作成する利用者にとって大きなデメリットはありません。しかし、短縮URLが自分に送られてくる側になった場合に、問題が発生することがあります。
送り手による悪用のリスク
短縮URLは、アクセスするまで元のURLが確認できません。そのため、悪意あるサイト(スパムページやフィッシング詐欺サイト)を短縮URLで隠すことができてしまいます。
本来のURLが怪しいものでも、短縮されていると見抜けない、開くまでリンクの正体がわからなく、結果として詐欺ページに誘導されるリスクがあります。
この中身が見えない(リンク先がわかりづらい)点が、受け取る側にとってのデメリットと言えます。
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URL短縮サービスが終了した場合のリスク
短縮URLを作った利用者側に発生し得るデメリットとしては、短縮URLサービスが終了した場合に今まで使っていた短縮URLが無効になる点です。
短縮URLはサービスのデータベースに元のURLを記録して、生成した短縮URLからリダイレクト(移動させる)処理をしています。
そのため、サービスが終了すると過去に共有したリンクや埋め込んだURLがアクセス不能になります。永続利用を想定していたリンクの場合、すべて差し替えが必要です。
とくに、イベント告知や友人への共有程度なら影響は限定的ですが、商品ページへの導線やSNSプロフィール、営業資料など長期間使う前提のリンクは、サービス終了による影響が大きくなります。
そのため、長期的に利用する可能性がある場合には、信頼性の高い短縮URLサービスを選ぶことが重要です。
短縮URLを安全に利用するための注意点
短縮URLは利用時に注意すべきポイントを理解しておくことで安全性を大きく高めることができます。ここでは、短縮URLを使う際に意識しておきたい主な注意点を紹介します。
送られてきた短縮URLは慎重にクリックする
短縮URLは元のリンク先が見えないため、信頼できない相手から送られてきたURLはむやみにクリックしないようにしましょう。
- SNSで知らないアカウントから届いたリンク
- メールの本文に突然貼り付けられた短縮URL
- 不自然な文脈で共有されたURL
これらの場合は、詐欺サイトやマルウェアサイトにつながる可能性があります。
必要に応じて、短縮URL展開ツール(短縮URLの中身を事前に確認できるサービス)を使うのも効果的です。
長期利用するリンクは信頼性の高いサービスを選ぶ
短縮URLを自分が発行する場合、特に以下のような用途ではサービスの信頼性が重要です。
- SNSプロフィール欄のリンク
- 自社サイトへの導線
- 名刺やチラシなど印刷物に記載するURL
- 長期運用するランディングページへのリンク
無料の短縮URLサービスは気軽に利用できますが、サービス終了の可能性もゼロではありません。長期利用やビジネス利用を前提とする場合は、信頼性の高いドメインや運営体制を持つURL短縮サービスを選択することが重要です。
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セキュリティ対策があるサービスを選ぶ
短縮URLサービスによっては、セキュリティ対策に大きな差があります。代表的なポイントは以下の通りです。
- 安全性の高いドメインを使用しているか
- HTTPS(SSL)に対応しているか
- フィルタリング機能や不正URL検知機能があるか
- URLの管理画面が安全に保護されているか
これらの要素が整っているサービスほど、安全に利用することができます。
まとめ
短縮URLはリンクを手軽に共有できる便利な仕組みですが、元のURLが見えない特性ゆえにフィッシングやスパムなどに悪用されるリスクがあります。また、利用中の短縮URLサービスが終了すると、これまで使っていたリンクが一斉に無効になり、差し替え作業が発生する点も大きなデメリットです。
とくに長期的に利用するリンクやビジネス用途では、信頼性の高いサービスを選ぶことが不可欠です。送られてきた短縮URLを不用意にクリックしない、セキュリティ対策が整った短縮サービスを利用するなど、基本的な対策を実践することで安全性を高めながら便利に活用できます。
